かに星雲

《かに星雲が教えてくれたこと》

かに星雲はメシエカタログ1番の星雲です。望遠鏡で見るとぼやっとしています。約1000年前に起こった超新星爆発の残骸です。かなり淡いため空が暗くないと見えないかもしれません。

このかに星雲が現代の高エネルギー天文学を進展させたのです。かに星雲は電波からガンマ線までのあらゆる電磁波を発し、そのメカニズムは典型的な非熱的放射です。中心には超新星爆発で形成されたパルサーがあります。この星雲の研究は重量級星の最期だけでなく宇宙全般にわたる高エネルギー現象解明のガイドとなりました。明月記の客星出現例の記録は20世紀になって非常に重要な役割を果たしたのです。このことが京都の特別展の展示目的と考えています。

かに星雲(M1)

かに星雲

Comments are closed.