まとめ

《京都2014まとめ》

今回の企画展で明月記の原本を実見しましたが、800年前のものとは思われないきれいな状態に驚きました。さらに明月記を守るため館内温度は低く設定され、納めた陳列ケースはクリーンルームで使われるHEPAフィルターらしきものが上部に設置されていました(たぶんクリーンルーム化されています)。

今後は当時の星の名前を知り、客星出現例を読み解いてみたいものです。また1054年の記録の日付の書き間違いについての議論の経緯や、ヨーロッパに記録が無いという疑問を調べてみたいですね。2016年1月23日から3月27日まで明石市立天文科学館で始まる「射場保昭展」で明月記(レプリカ)の展示が開催されます。疑問を再確認するチャンスが訪れるため展示会を見学したいと考えています。

ところで2015年7月4日に「かに星雲」は961歳になりました。あと39年で1000歳を迎えます。今の大学生の皆さんがほぼ60歳近くで主軸となるでしょう。ミレニアムイベントを開催するために、自身の目で明月記を確かめて欲しいと願っています。

京都イベントは1000年のタイムスリップを体験した充実した特別展でした。

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