《明月記とは》
明月記は藤原定家(ふじわらのていか1162-1241)が書いた日記で、定家が19歳から80歳まで書き記しました。失われた部分も多いのですが19歳から74歳まで書いた内容が現在確認できます。全58巻と補写本1巻、表紙類1巻(冷泉家時雨亭文庫所蔵)あり、平成12年に国宝に指定されました。その中には天文現象が100件以上記述されています。日記の目的は公的行事の記録を子孫に伝えるために書かれたとされています。
定家は鎌倉時代の歌人として有名で、新古今和歌集や小倉百人一首の撰者として知られます。彼の人物像は調べている過程で、後鳥羽院(後の後鳥羽天皇)との撰歌についての対立や、宮中で源の誰それを殴ったなど記録があり短気なところがあったようです。定家については様々な資料があるので今後も調査を続けます。